アマチュア最強戦観戦記/後編(村上公成)

いよいよ、約半年間におよぶアマチュア最強戦の決着の刻が来たぜ!

決勝のゴングを鳴らすのは、何とこの俺だ!全国約2700人の頂点がまさに決まろうとする瞬間に立ち会えることは光栄なことだが、昨年は選手として卓に座っていたのが今年は座れなかった悔しさも込めて、開始のゴングを鳴らしてやったぜ!


『カ~ン!』


 

【決勝戦】


東一局 親『TD』

東パツから激しい展開。親のTDがまず七対子(2索待ち/たけの下は通さん)で立直。続いて死神が四七万(ドラ七万)で追っかけ。寿ボーイはツモスー(発と⑨ピン、発は場に1枚)をテンパるが何故かヤミ。そしてドクターが万子の面清(一万と九万のバッタ)で追っかけ3人立直となり、次巡寿ボーイが掴んだのがドラの七万。ここで長考の末発を切る。和がりを逃した感の死神だが、ドクターが一万をツモって四千ハ千。早くも修羅場だ!


東ニ局 親『死神』

いきなりのアドバンテージを得たドクターだが、さすが死神!メンタンピンツモおもウラ六千オールであっさり逆転。


東ニ局一本場

親を蹴りたい寿ボーイが役牌仕掛けて速攻でテンパるもドラ三万の単騎待ち。死神が⑥⑨ピンノベ単で即立直。寿ボーイが一発で引いた無筋の③ピンはツモ切るが、次巡七万を引き、ドラの三万を切れば六九、七万の3面張だが③ピンの筋(?)の出来メンツの⑥ピンを切り、あえなく2000は2300の放銃。


東ニ局ニ本場

貪欲に親連荘を突き進む死神。ここも早仕掛けで2900は3500をTDから和がる。


東ニ局三本場

死神の猛連荘を止めたのは、TDだった。567の三色フリテン立直で、死神の一発消しのチーにより高目の⑤ピンをツモって2300、4300の和がり。


東三局 親『寿ボーイ』

持ち点一万点を割った寿ボーイ。夢をつなぐには連荘するしかないが、白のポンテン(25索待ち)入れるも、ドクターのカン②ピン立直にあっさり引き負ける。1000、2000の和がりでドクターはトップ再浮上だ!


東四局 親『ドクター』

突き放したい親のドクターにドラの(ダブ)東と白が対子。死神が2シャンテンから東をリリース。ドクターに鳴かれるのは想定外だったか。しかし、ずっとこのスタイルでここまで勝ち上がってきているのだ。曲げる必要は全くない。ドクターはペン③ピンターツを外していく見事な手順で白と四万のバッタでテンパイ。TDが果敢に47索待ちで立直するも、ドクターが(安目の)四万をツモり4000オール。死神との差を広げた。


東四局 一本場

いち早く死神が七対ドラ2をテンパイし、二万か八万で八万待ちを選択するも、寿ボーイ、ドクターに同巡で立て続けに二万を切られ、おまけにTDに立直ピンフの五八万で来られる。八万単騎で追っかけるもTDが八万ツモで800、1400の和がり。


 

さあ、勝負どころの南場だ!親は絶対おりるんじゃねぇーぞ!!


南一局 親『TD』

死神がドラの中を対子り、鳴けない中シャンテンは進む。11巡目にTDが二五八万ビンフで立直、宣言牌を死神がチーテンに取りドラ中のバックで勝負するも、すぐに回避。ドクターもタンヤオのみ手で突っ張るも、TDが二万をツモり1300オール。


南一局一本場

ドラ3索でタンヤオ中心に動く場の中、親のTDがシャンテで七対子に決め打つ。3索が重なれば良いが、形テンの取れないギャンブルに出た感。最初のテンパイは寿ボーイのカン4索。続いて死神がタンピンドラ1の25索。いずれもヤミテンを選択はドラそばでやむを得ないか。ここからドクターが万子、筒子とチーしてタンヤオテンパイ(3467索、9索は和がれない。)そして死神立直が入り、8枚目の2索をドクターが掴みデバサイの満ガン放銃。これでドクターとは僅か1000点差だ!


南二局 親『死神』

ここで一気にトップ目に立ちたい死神だが、悪い牌姿から得意の鳴き仕掛けで進めていく。もしこの親番で死神が決定的な和がりをしていたらと思わせる動きが出た。寿ボーイが序盤の147索(高目タンピン)のテンパイを取らず、234の三色に決め打ったのだ。この時点で2300点持ちで気持ちは痛い程わかるが、親番が残っている状況であれば素直に立直、もしくはヤミで流すのがゲーム回しというものだろう。結果、必死のテンパイを入れた死神と立直で流局したTDの二人テンパイ。


南二局一本場

ついに死神がトップに立つ。親番が無くなり最低でも満ガン手を作ろうとするTDと死神の親を蹴ろうとするドクター。寿ボーイも手を作ろうとはするが、他家に迷惑をかけたくないのか、攻め切らずに下り、寿ボーイの一人ノーテンで、箱を割ってしまう。


南二局二本場

親落ちしてからも粘りの麻雀を続けてきたTDに遂に勝負手が入った!下家の親の死神が苦しい仕掛けで、TDに好牌が押し寄せる。ドラの中対子のメンホン七対子ドラ2の六万単騎テンパイに、死神が一通のみの4索の片和がりテンパイした瞬間に振り込み12600点の痛恨の失点。しかし、まだ2局ある。折れてはいけない!


南三局 親『寿ボーイ』

寿ボーイの最後の挽回のチャンスだが、ドクターの先制立直(⑤⑥ピン並びバッタ)にション牌の南を掴み、シャンテで撤退した。この南は死神のポンテン牌だが、あと1枚はヤマに。この場面の下りはオーラスに委ねる彼なりのエクスキューズなのか。ドクターの一人テンパイでいよいよオーラスへ。


(持ち点/条件)『TD』32400、『死神』27600、『寿ボーイ』▲3200、『ドクター』42200、供託1000

TDは、ハネ満、満ツモ、5200直撃が優勝条件。死神は、ハネ満ツモか満ガン直撃。

寿ボーイは、役満ツモのみ。


南四局(オーラス)一本場 親『ドクター』

配牌は皆重い。しかし万子の一色を見た寿ボーイが選んだ第一打はドラの7索。チャンタを見たドクターがすかさずチーを入れる。チーして3シャンテンだがここから中を重ね、中を鳴いてペン3索待ちの高速テンパイ。さすがに寿ボーイもその後は『絞りの竜』となったが、筒子に走りかけたTDに3索(既に切っている)が来た。6索を通した次巡3索を(タケ下通るっ!と)切り、2900は3200放銃でドクターの優勝が決まった!(祝祝祝!!!)

 


【総評と感想】

東パツよりオーラスまで叩き合いの激しいバトルであった。ドクターの強さは言うまでも無いが、TDの決してやみくもに勝負はしないが、勝負手をじっくり仕上げる雀風には真の『強さ』を感じた。死神も終始攻め続けた姿勢は文句無しだ!来年は俺が挑戦者となって近畿四国大会でリベンジさせて貰うぜ!


 

【戦い終えて】

ドクターの表彰式を見届けたあとは、三々五々に会場をあとにした。ドラ嫌は一足先に東北の友人二人と東京の街へ。(三麻でもやりましたか?)肉団子は横浜の友人の処へ。TDは家族の待つ家へ。寿ボーイは新妻との待合せ場所へ。鬼武者としょうへいは道すがら談笑していた。しょうへいは出身は関東だったな。ある意味凄いコントラストだったか?(失礼!)俺はドクター、死神、そして金ポン委員長が新宿駅からそれぞれの家庭へと帰っていくのを見送り、夜の新宿へと消えていった。(勿論、テレビで日本シリーズの阪神の応援だぜ!第六戦のチケット取れてたのに西岡の馬鹿ヤロー!!)

ドクターと死神からは共通ワードをヒアリングした。二人共「(四人打ちより)三麻を打つ方が多い。」と。これは何より参考になるんじゃないかな。


 

【あとがき】

ドクターが2014アマチュア最強位となり、俺の一年間のボランティア活動は終止符を打った。この観戦レポートが本当に最後になるだろう。ブログや解説、レポーター等やらせて貰えて金本委員長ほか関係者の方々には感謝している。手前味噌で恐縮だが予選A卓開始前、選手の何人かに五千点棒立直(と両替)はしないように(点棒のやり取り時に最低千点棒一本残す)力説し、それを実践して貰えたことは非常に嬉しかった。(崇拝者の多い)ドクターにも是非とも継承していって欲しい。ただ、決勝東パツの倍マンの指折りはらしくなかったな!三麻の癖だろうが、プロ相手のファイナルはこれまでと違うぜ!まあ、今のドクターにこんなこと言えるのは、俺ぐらいだろう!いっそ最強位獲ってくれたら中国最強位が空位になるので、狙いにいくぜ!


最後に地域格差解消の為、近畿四国の5位(まさに今年の俺)は中国決勝にワイルドカードで出場し、同様に関東、東京の5位が東北決勝に出場(東北は12名の内2名が決勝進出)出来ればいいと思うんだが、委員長どうっすか?まあ、東北も中国も来年は200名以上の参加者を期待しましょうか。今後は俺のアメーバーブログ『しぼ竜のブログ』で王位戦、發王戦のチャレンジレポート書くのでよろしく!

 

 

選手の皆様、大会運営の皆様、本当にお疲れ様でした!

コメント: 2
  • #2

    ヒクソン (月曜日, 17 11月 2014 15:30)

    グレイシーさん 予選1回戦 おもしろいですね
    https://www.youtube.com/watch?v=cN_Enwp0XdM

  • #1

    村上公成 (土曜日, 08 11月 2014 12:34)

    寿ボーイ殿
    雀歴僅か4年、それも社会人になってからだけにこのステージに立てたことは、誇りにして欲しい。唯一オーラス第一打が仙台切り(ドラとわかってての早切り)ならば、今回の最大の反省点としてくれ。また、いつか進化した寿ボーイ(その頃はパパ雀士か?)を見せてくれ!♪