京王井の頭線アンダードッグ~第三話(小島レボリューション

※以下は想像を描いた物語、つまりフィクションという体

もとい形でお楽しみください。

 

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学生時代はほぼ雀荘で過ごした小島であったが、

 

奇跡的に四年で卒業する事が出来た。

 

だが、急に生活が改まるわけでもなく

 

休みの前の日になると(つまり仕事が終わったらその足で)

 

就業時間と同じ時間だけ麻雀を打っていた。

 

そしてそのまま仕事場に向かう日々。

自分は能力の無さもあり

折り合いをつけサラリーマンを選んだが、

 

心のどこかで、もしかしたらこの道、この世界で

やれたかもしれないと想像する事もあった。

 

 

卒業後一心不乱にプロを目指し

大魔神と呼ばれる方のお店で働いていた親友を

 

ずっと羨ましく思っていた。。

 

結果としてやらなかった事実が後悔として

その後20年間引きずる事になる。

 

 

小島が麻雀プロを男性女性問わず

心から尊敬するのは、

 

何の保証もされていない実力の世界に

自分の才能に誇りと

勇気をもって飛び込まれている

二度と追いつけない眩しい背中に

敬意を示すからだ。

 

 

目の前の安定を取った一社目の

小島のサラリーマン生活であったが、

 

蓋をあけてみればなんて事はない

 

婚約相手を上司に奪われ

 

いつでも相手が戻ってこれるよう

自宅に鍵をかけずにいたところ

 

泥棒にも入られ

逃げるように退職し、何も成すことなくただただやさぐれていた。

 

 

そんな中、雀荘を道場破りかのように次々と訪問をしていると

 

 

行く先々のお店で会う一人の男性が居た。

 

新宿、渋谷のような大きな駅付近だけではなく

 

住宅街、学生街の雀荘でも

高頻度で出くわす。

 

その男性(Hさん)はいつも帽子を目深に被り表情は口元しかわからない出立であったが、

 

 

小島は不思議と何か近しいものを勝手に感じていた。

 

 

会話自体はしないが、Hさんを見かけると会釈をするようになっていた。

 

 

もう何回目の同卓かわからないぐらいであったが、

 

 

その日も渋谷の雀荘で対局することになる。

 

 

●南3局

 

全員3万点に届かず微差ながらも

Hさんトップ目、小島は2着であったところ

 

小島に以下手が入る。

 

 

※麻雀画像ソフト 2334ちゃんより

ここは小三元まではいらないと

中を切ったが

 

次順 中、また次順も中

きれいに中が3枚河にならんでしまった。

いつもクールでポーカーフェイスなHさんだが、

 

唇を真一文字にくいしばり

肩をそっと震わせている。。

 

 

その後さっと引き上げたHさん。

その時同卓していた人たちは

あの方がHさんと気付いていない様子だった。

 

 

 

 

そして時は流れ、、、


あの時の熱い麻雀好きのHさんは、

やっぱり今でも麻雀が大好きで

プロの世界に飛び込み活躍をされている。

 

 

これからも陰ながら応援しております。

 

 

 

そんな想像の物語。

 

 

続く