麻雀の普及を妨げる一番の害悪!OUO(Ore Uterunndaze Oura)とは?(野間一列)

OUO?

聞きなれない略称だと思われても仕方はない。

それもそのはず、OUOを提唱したのは他でもない自分だからだ

①女流プロを増やす②「吸わない、飲まない、賭けない」健康麻雀教室の敷衍③Mリーグの発足による麻雀のメジャー化④将来的には点数計算の簡素化(符の概念をなくし、子の1翻1000点、2翻2000点、3翻4000点、親はその1.5倍と単純計算できるようにする)など、麻雀が大衆に受け入れられるような努力がなされてきた。

しかしながら、私からすればそれらは「森を見すぎて木を見ていない」と叫びたい!

 

ここにネット麻雀はやり込むも、リアルで卓を囲んだ麻雀については、仲間内で数半荘程度しか経験がない少年がいたとしよう。少年は来る雀荘デビューに備え、モンドTV、RTD、Mリーグ、最強戦などの動画を何度も見て、リアルで麻雀を打つための勉強を欠かさす行ってきた。その姿勢については、自分の打牌に何の疑問も持たず反省もせず、ただやみくもに雀荘に入りびたる、態度だけはでかい典型的常連の負け組よりはずっと好感がもてる。期待と不安を抱きながら、少年は雀荘のドアを開けた。「未だにこんな野蛮な空気が漂う場所があるのか?」というほどの紫煙の渦に少年はうろたえるも、もともとはかような無頼な雀荘の雰囲気には憧れていたので、想定の範囲内として容認はできた。店員から一通りルールの説明を受けたあと、私がいる空き卓へと誘導され「御新規の○○様です。雀荘で打つのは初めてだそうなので、みなさんよろしくお願いいたします」と紹介してもらい、開局。少年は「よろしくお願いします」と挨拶するも、上家の元ヤクルトの古田に似たオヤジ(以後古田)にはガン無視される。配牌に恵まれた少年は、いきなり開局に1300-2600を上がった。二人から一か所めがけて同時に点棒が投げられる、点棒の授受に慣れていない少年にとっては第一の洗礼。一人は3100点、一人は1500点、私は1300点で支払うという形でだった。少年はパニくり、ネットでは点棒のやり取りをしないため、どうおつりを返せばいいのか、にわかにはわからない…。古田から「500バック!!!」と強い口調でおつりの請求があり、少年は「すみません、すみません…」と頭を垂れて500点棒を返す。次局、少年が牌山を間違えてのツモをしようとした刹那、上家のとっちゃん坊や(麻雀以外ならこんなしょぼい奴は奴隷扱いしたるわ!というほどなさけない奴!!)に「違う!違う!!!(言外にしょうがないのお!!ええ加減にせえや!!の含み)」と吐き捨てるように正された。少年は生きた心地がせぬまま局が進むも「雀荘は怖い!!早く帰りたい!」の気持ちが募るのとは裏腹に、配牌やツモはべらぼうによく、アガリまくって古田をハコラスにしてトップで終了。「やっと終わった。これで帰れる…」と思ったに違いない。しかしながら店員から無情の一言…。「ラス半コールをかけてもらわないと、続行してもらわないと…」と告げられ、やむなくあらためてラス半コールかけ、点棒を25000点に戻そうとし終わった瞬間、先にハコラスになった古田から怒号のような「黒棒!!(はよ返せや!渡せや!ボケとんか!)」の叫び声。一部始終をみていた私はいたたまれなくなった…。古田、とっちゃん坊やはその店の長きに亘る常連(当然の如くだが決して強くない)。とっちゃん坊やは、他人のアガリはしつこく確認するくせに、自分が上がったあとは点数だけ言ってすぐ牌を下に落とすという悪習があり、とてもマナーがいいとは言い難い。しかも、のちに話題にするつもりである風切りの順序では「必ず私の風牌から切ってくる!」というねちっこい奴。かつまた、相手が初心者だとわかれば容赦なく厳しい態度をとる酷い奴であることはみんな知っている。

 

まあ、ここまではフリー雀荘でありがちな光景ではあるが、こいつらこそが「オレはこの雀荘の常連なんじゃ!オレはお前よりは打てるんじゃ!!」というOUOであることは間違いない。こういう奴がどこの雀荘にも一人や二人はいることが、麻雀人口への低下につながっていると想像せずにはおれないのである。

 

私が初めて麻将連合の大会に出た時のことである。競技麻雀を熟知している金谷真慈さん、風鈴道場のレッスンプロである中村幸絵さん、いまや風鈴道場長の「赤い服着た強い人」である喜多さんから競技麻雀のマナー的なことを少しは教わって対局に臨んだつもりではあった。対門の高齢者の方がサイコロを振り、11の目が出た。50分の時間制限があると聞いており、そのかたが左から2つずつカウントしていたので、私が親切心から自分の手前から左6の場所で牌を分けたら「それは私がするんだから触らないで!!!」と強い口調で言われ、身のやり場に困り「競技麻雀はめんどくさい」とその時は思ってしまった。ただその高齢者の方に悪意はなく、マナー(というよりもルールに近い)を守らなかった自分を恥じた。以降は、巷の雀荘では当たり前になっている「王牌の7つ切り」は絶対にしないし、鳴いた時には「発声→晒す→捨てられた牌を右下に持ってくる→捨て牌を河に置くという手順は遵守するようにしている(雀荘では回転をよくするために使い分けてもよいかとは思うが、器用ではないので同じ作法を続けている)

 

しかしながらこのような競技麻雀の場でも、似たような「初心者潰し!」が一部では横行しているといわざるを得ない。自分が麻雀以外はろくでなしであるがゆえに、ルールやマナーを押し付ける競技麻雀OUOが最近増殖してきているように思えてしかたがない。奴らは自らが失うものがないがゆえ、SNS上でも平気で牙を剥いてくる。梯子を外されるものにとってはおお迷惑である。

 

競技麻雀が盛んな関東や関西地区と違って、残念ながら、広島では最強戦(日本オープン、最近になってヴエストワンカップ)予選くらいしか開かれた競技麻雀は開催されていない。

 

とある大会にて、我々の仲間が間のあたりにした惨劇を語ろう。

 

わざわざ大分から前日入りして広島まで来た少年だった。

フリー雀荘に行くのは慣れているとのことだったが、競技麻雀を打つのは初めてだそうだ。

卓についた時から明らかに手が震えまくっている。その少年が開局親番で、競技慣れしたとある中年に対し「ロン平和のみ」と発声。親の平和のみの点数が出てこなかったようで、しばらく沈黙が流れた。中年は「役は言わずに点数だけ言ってください!」と強めの口調。無駄な時間が流れ、耐えかねた同卓者横から1500点と指示され、点棒授受が一応成立した。そこで一気にその少年の緊張は頂点に達してしまった。次局配牌を取る際、先程注意された中年の牌をこぼしてしまったのである。まったく余裕がなかったために、謝るということを忘れてしまっていた。中年はこぼれたままの牌をわざとそのままにして、しばし間をとって一言「見せ牌をしたら謝って下さい!」と追い討ち。少年に謝罪を要求したのである。さらにその卓にはリーチ棒を卓に垂直に立てる(余計な)穴があり、少年がリーチ宣言してその穴にリーチ棒を立てると「リーチ棒は立てないで下さい!」と中年から指摘(しかし注意をしたその中年が自分のリーチの時、同様にリーチ棒を立てたことを見逃していなかった同卓者全員が唖然としていた!)。最後に少年がポンしたあとに加カンをした。中年が「カンの置き場が違います!」とトドメを刺す。もちろん、中年の言っていることは至極正しいのではあるが、言い方ってものがあるだろう?!その少年に「競技麻雀はこうした方がいいよ…」って優しく指導する気があるのならともかく、傍から見ていた同卓者にはとてもそうとは思えず、初心者を威嚇して上がらせないようにしているようにしか見えなかったらしい…。その少年にあとから聞いたのだが「初めて大会みたいなのに出たのですがもう絶対来ません…」と言われたのは気の毒で仕方なかった…。

 

これに似た場面は枚挙に暇がないのでこれくらいにしておくが、このような「俺様は麻雀打てるんだ!!マナーやルールも完璧なんや!!お前らしっかりやれや!!!」という態度を全面に出す人、すなわちOUOを去年の最強戦行脚している時にも多くみかけた。彼らは、言葉は丁寧だが言い方は厳しい。いわゆる慇懃無礼という面では共通している。広島の喜多剛士さんは「赤い服着たよく喋る人(今は+強い人)」で女性に人気だが、μの広島道場長でもあり、ルールやマナーは完璧である。同卓内でトラブルめいたことがあれば、みんなが納得できるように優しく指導してあげるし、同卓者を不快にするOUOとは真逆の人格者である。最強戦で喜多さんと同卓する機会があれば、大会初心者、競技麻雀初心者でも安心して打てると思う。大変いいづらいが、プロの方の中にもOUOは沢山いる!!!自分が追いつめられているからといって、強打ばかりしてくるプロ…。いろんなプロがいるのは仕方ないとは思っているが…。それに反して日本プロ麻雀協会第17期雀竜位の矢島亨プロは、アマチュアが対戦相手の場合、どんなに自分が負けていても、いつも丁寧に明るく接してくれて、オーラス条件がわからず困っていそうなアマチュアに詳しく条件を教えてあげるなど、私が見た中で一番優しいプロである(もちろん、我らが多井隆晴大先生も同じだ)。私の立場で言うのはおこがましいかもしれないが、麻雀プロはアマチュアの憧れの存在なんだから、その辺の気遣いもしてほしいと願っている。

 

先日の最強戦の途中のコーナーでも似たようなことが論議されていたが、麻雀の大衆化、普及を妨げているのはOUOの存在が大きな比重を占めると言わざるを得ないと考えている。

ハンドル握ったら人格が変わるという人はよく耳にするが、「卓についたら人格が変わる!」とは言われないようにしたいものである。

赤い服着たよく喋る人あらため、初心者にも親切な人(中央)
赤い服着たよく喋る人あらため、初心者にも親切な人(中央)

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    櫻井雅之 (土曜日, 29 6月 2019 19:11)

    野間さん
    素晴らしい書き物ありがとうございます。
    自分がフリーデビューしたのは京都で20歳の時でしたが、良い店に恵まれたと改めて思います。
    最強戦以外の競技麻雀の経験なく、2年前から、
    GPCに参加して、競技麻雀に入りました。勿論、今でもフリーは行きますが^_^
    日本オープンの予選ではプロのババアに、あなた今杯入れ替えてリーチしましたよね。やめて下さい。と強い口調で言われて、何の事か一瞬わからなかったですが、
    あっ小手返しの事かと理解して、すいませんとあやまりました。小手返しは駄目なんですね。ツモ切りかツモ切りではないか分からないようにする為の、小手返しすら駄目なのか競技麻雀は。と、ちょっと腹が立った出来事でした。
    明日、3枚目の予選通過のチケット取りに南関東予選行ってきます。

  • #2

    野間 (水曜日, 10 7月 2019 08:18)

    櫻井さんありがとうございます。いくらマナーとはいえ、強圧的な指導には辟易いたしますね...
    3枚目頑張ってください!!