アース製薬杯 男子プレミアトーナメント 新技激突【観戦レポート】

2018年6月17日(日)に、麻雀最強戦2018 アース製薬杯 男子プレミアトーナメント 新技激突が行われ、HIRO柴田が優勝、男子プレミアトーナメント決勝進出を決めた。それぞれ独自の技を持った8名による死闘を、オフィシャルレポーター・梶本琢程と最強戦実行委員長・金本晃がレポートする。

柴田「展開が良かった!」

金本「今回から男子プレミアトーナメントについてレポートいたします。まずは第一弾の新技激突です」

 

梶本「今シリーズはアース製薬さんがスポンサーですね。金本さん、やりましたね」

 

金本「アース製薬様ありがとうございます!ただ、それに100%答えられる試合だったかというと僕はまだまだだと思います」

 

梶本「ほう、それはなんで」

 

金本「それについては後ほど」

 

梶本「分かりました(笑)。今回の出場者は白鳥翔・新谷翔平・園田賢・HIRO柴田(以下、柴田)・内川幸太郎・鈴木優・滝沢和典・土田浩翔の8名。この中から決勝に進出したのが、鈴木・柴田・新谷・滝沢の4名。ところで白鳥の『供託泥棒』っていうキャッチフレーズ、誰がつけたんですか?いいですよ、あれ。あの入場シーンも最高。泥棒キャラをちゃんと演じてて。読者の皆さん、まだAbemaTVでビデオが見られる方はそこはぜひご注目を」

 

金本「つけたのは僕ですが、それを入場シーンであそこまで忠実に演じるのはびっくりしました。ただ試合でちゃんと供託取って欲しかった(笑)。」 

入場シーンで沸かせた「供託泥棒」白鳥翔。
入場シーンで沸かせた「供託泥棒」白鳥翔。

梶本「カネポン予想でも上位に上げたのに予選で負けちゃいましたからね。さて決勝ですが、実は東2局にいきなり山場を迎えましたね。親の柴田が発ポン。これに対し、西家・滝沢がタンヤオの4-7索でリーチ。このときの柴田の手牌が大三元のイーシャンテン」

 

 

東2局8巡目 東家・柴田 25000点

金本「しかも白、中が山に2枚とも生きてたんですよ。で、2巡後に中ツモでテンパイ。大三元が決まりそうな雰囲気がプンプンしてましたね」

 

梶本「ただ、ここは流局。ただ、柴田は東4局でメンホンのハネ満をツモアガリ。これが優勝の決め手になりました」

 

東4局 西家・柴田

金本「アガリ自体も大きい。ですが、柴田はこの後の展開が向いていたと言ってました。トップ目に立った後、南1局の鈴木の親を滝沢がツモで流す、南2局は鈴木から新谷への放銃で自分の親が無傷で流れるとか。そういう展開利が勝因だったと」

 

梶本「柴田は『本当は技術を見せて勝ちたかったが、今回はそういう手牌に恵まれなかった』と仰ってたそうですね」

 

金本「はい。ですから7月29日に行われるプレミアトーナメントの決勝では四人の中で一番内容が良かったねと思われて勝ちたい、とにかく強いと思われたい!と意気込んでおられますよ」

牌はきちんと並べてほしい

梶本「ただ、対局後の打ち上げの席で金本委員長は優勝した柴田にけっこう突っ込みをいれておられましたね」

 

金本「ええ。実は、対局前に選手には『ちゃんと理牌(牌を順番に並べる)してくださいね』と伝えていたのですが、どうも忘れていたようで」

 

梶本「たしかに大三元やメンホンのときの手牌はこう並べてましたね」

梶本「でもまぁ、これぐらいならいいんじゃないですか?どうせなら、メンホンの手はこう並べれば逆に親切ぐらいまであると思いますけど」

金本「いやいや、この手はきっちり並べるべきですよ。僕は、敵に手牌がバレない範囲で限りなく完全に理牌せよ、上下もそろえろ、派です。視聴者には2秒しか映らないんだから」

 

梶本「ま、たしかに視聴者がストレスに感じる並べ方はしないほうがいいでしょうね」

 

金本「柴田は緊張してたのと忘れていたからだそうです。それを聞いて思ったのは、視聴者がいるという意識は乏しいのかな、と。反面、素朴な技術者という感じも受けました。ひたすら技術を追求してきた人という意味では好感も持てたんですけど。あ、決勝ではちゃんと理牌してくれるそうですよ」

「緊張しすぎて理牌忘れました」と語るHIRO柴田
「緊張しすぎて理牌忘れました」と語るHIRO柴田

打ち手側と見る側の意識の差

梶本「視聴者目線ということであれば、僕は今回は対局の速度が気になりました。今回は少し遅いかな、と。実際、決勝メンバーの1人に対局を見たプロから『ちょっと遅くてがっかりした』と辛口なLINEも送られたとか」

 

金本「決勝は1時間40分かかりましたが、僕はこういう番組なら半荘1時間30分で終えるのが理想。早く終わりそうならゆっくりめに、長くなりそうなら急いで打つ」

 

梶本「またネットが炎上しそうな意見をぶっ込みますね」

 

金本「いやそれがプロでしょ」

 

梶本「僕は対局時間に関係なく、一定の速度でスムーズに打ってほしいです。で、ここ一番だけ長考するのは全然問題ない。が、一局で二度も三度も止まったら嫌ですが」

 

金本「配信されている麻雀ですからね。そこは視聴者を考えるプロでいてほしい。見る人がいなくなるとプロの価値は無くなっちゃいますよと言いたい。その点、女流プロは偉いと思いますよ。理牌もその一環ですが、見る人のことをちゃんと考えてる人が多い」

 

梶本「見る人がいなくなっちゃう、という点は僕も少し心配。最近、プロと視聴者の認識が乖離しつつあるんじゃないかなと。長く考え悔いのない一打をしたいのがプロ。でも、だからといって遅すぎると視聴者が見ていられなくなる。『この人が出ているなら見たくない』とか思われたらプロにとって最大の不幸じゃないですか」

 

金本「解説の村上プロや、打ったプロは(今回は)全然遅くないって言ってましたが、遅いという意見があるなら早くするべきでしょう。特に、降りるときはさっさと決断すべし!考えたら攻めろ!」

 

梶本「個人的にはそろそろ持ち時間制の導入を検討したほうが良いと思います。技術的にも全然不可能じゃないし。選手が自己責任で時間を使い、それが視聴者に見えればストレスも感じないんじゃないかと」

 

金本「ルールかぁ。どんどん窮屈な世の中になっていきますね。長くても面白い麻雀もあるし、早くてもつまらない麻雀もある。結局プロが何を打つかが大事。で、今回は鈴木優プロ以外はいまいちだった」

 

梶本「厳しい~」

光る一打

決勝卓東2局1本場 北家・鈴木優 23500点 8巡目

新谷のリーチはメンタンピンの2-5-8萬待ち。鈴木はリーチ後に無筋の4萬を押したが、この5萬は切らずに打9索。8索は現物で9索も単騎以外は当たらない。

 

鈴木「ある程度スジが通って5萬の危険度が高まったので一旦回りました」

 

ソーズの上をブロックで落としているうちに鈴木は5萬を重ね4索、6筒と無筋を押し6-9萬待ちで追っかけリーチ、見事新谷から打ち取った。

視聴者からも「さすがプロ」のコメントが多数寄せられた。

鈴木最終形

「予選で負けたら引退を考えてる」と語った土田浩翔だが・・・予選敗退(涙)。
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予選の合間に行われたまりちゅうコーナー企画では篠原冴美が水着で登場し勝利、見事表紙ゲットした。
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梶本琢程オフィシャルレポーター
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