著名人代表決定戦 常勝の盾【観戦レポート】

2018年11月4日(日)に、麻雀最強戦2018 著名人代表決定戦 常勝の盾が行われ、福本伸行が優勝、ファイナル進出を決めた。豪華メンバーによる死闘を、オフィシャルレポーター・梶本琢程と最強戦実行委員長・金本晃がレポートする。

リアルアカギ福本伸行優勝!
リアルアカギ福本伸行優勝!

金子、役満を恐れぬ愚形リーチ

梶本「今回は著名人代表決定戦・常勝の盾をレポートします」

 

金本「いや~、今回は見所が多かったです。プロは万全の態勢で戦うことが多いせいか、なかなかメクリ勝負になってくれない。反面、今回は熱い勝負が随所に見られました。もちろん技術ではプロのほうが上だと思いますが、今回も著名人独特のハラハラドキドキ感がありましたね」

 

梶本「良い手のときは大体前に出ますからね。必然的にぶつかり合いが多くなる。展開もわりとスピーディで見やすかったと思います」

 

金本「決勝もそうですが、予選も面白かった。特にB卓の金子昇さんと元・最強位の藤田晋さんの4年ぶりのバトル」

 

梶本「4年前は藤田さんがこの著名人大会で勝ってファイナルでも優勝し最強位になったんですよね。ただ今回は金子さんの攻めっぷりが強烈でした。藤田さんが中・白とポンして発が見えてない状況。ここでカン4萬のリーチのみで挑みましたからね」

 

南2局1本場 北家・金子昇 28100点

梶本「リャンメン待ちならまだしも、真ん中牌のカンチャン待ちでリーチ。大三元はもちろん、満貫ですら放銃したくない場面でこのリーチをかけられる人は滅多にいません」

 

金本「このカン4萬一発ツモは、実際のアガリ点以上のダメージを相手に与えてましたよ」

 

梶本「で、その金子打法がオーラスでも炸裂。ラス親の藤田さんが先制リーチ。これにトップ目の金子さんが2シャンテンから仕掛けて真っ向勝負。結果、藤田さんのリーチを蹴り、優勝候補筆頭を食っての決勝進出を果たしましたね」

 

金本「4年前に藤田さんに負けた恨みをここで徹底的に晴らした感じしましたね」

 

梶本「恨みはないでしょうが(笑)。ただあのとき圧倒された悔しさはあったでしょうね。カン4萬のリーチだって、このまま藤田さんに主導権を握らせたらまずいと判断してかけたそうですから。金子さん自身、ああいうリーチをかけて返り討ちに遭う経験を何度もお持ちのはずですが、それを承知の上で勝負に行ったのでしょうね」

 

金本「木原浩一プロの言葉を思い出しましたよ。『麻雀って何も高い手だけが勝負手じゃない。東1局のリーのみカンチャンだって、相手が大物手をやっているようなら、それを潰すために勝負を挑む。リーのみでも立派な勝負手だ』と」

 

梶本「金子さんのリーチは正にその勝負手だったわけですね」

 

金本「藤田さんは敗れたものの流石の闘牌でした。リベンジに期待したい。あとスポンサー継続も」

 

梶本「…まさか誌面のレポートを通しておねだりするとは!」

4年ぶりの最強戦で藤田への雪辱を晴らした金子昇。
4年ぶりの最強戦で藤田への雪辱を晴らした金子昇。

看板漫画家2人がファイナルへ

梶本「決勝戦は、植田佳奈さん・児嶋一哉さん・福本信行さん・金子さんの組み合わせ。この半荘も見どころ十分でしたね」

 

金本「最終的に植田さんは箱寸前になりオーラスでは役満ツモ条件でしたが、8萬・6筒待ちのツモり四暗刻テンパイ。金子さんから出た8萬もノータイムで見逃し」

 

梶本「テンパイの時点で山にアガリ牌が3牌生き。もしかしたらカンして嶺上開花、なんてシーンも想像しましたよね。残念ながら流局でしたが」

 

金本「植田さん、絶対前より上手くなってますよね」

 

梶本「間違いない。私も同じことを思ってご本人に尋ねてみたら『最近、麻雀熱が復活してて。先日も多井隆晴プロに教わりました』と仰ってました」

 

金本「植田さんは福本さんと対戦すると役満放銃とか痛い目に遭ってて、でも今回はリベンジ達成か? とか思いましたけどね。次回も楽しみです」

 

梶本「その福本先生ですが、今回念願の優勝を果たしました。実は、この代表決定戦の前、ファイナルのスケジュールを確認されてたんですよね。誰かが『今までとは気合いが違う』と言ってましたが、まさに麻雀も気合いで押し続けてましたね」

 

金本「僕が驚いたのは東ラス、親で下家の金子さんがマンズの一色で攻めているとき」

 

東4局 東家・金子昇 20900点

金本「金子さんがテンパイを入れたのが10巡目。これに対し、福本さんはション牌の東を残したピンフドラ1のイーシャンテン」

 

北家・福本信行 22600点

梶本「この9萬ツモでちょっともういけないですよね」

 

金本「麻雀プロなら3索のトイツ落としで回る局面です。でも福本さんはここで東を押したんです。もう狂気の闘牌ですよ。東で放銃すれば18000まである」

 

梶本「結果的にはテンパって9萬で7700点放銃しますが、その次に植田さんから『リーチドラ9!』の倍満を打ち取ったてすぐ復活。もうこうなると麻雀で勝つって、何かこう運気が上がるようなスイッチがあってそれを押した人が勝ち。でも、そのスイッチは普通の打ち方じゃ出てこない。麻雀の神様ですら驚くような打牌をしないといけない。何かそんな気にさせられました」

 

金本「対照的だったのは児嶋さんでしたね。オリたがために最悪の結果を招き、それが敗因になってしまった」

 

梶本「福本さんがピンズのホンイツ、植田さんのリーチの局ですね。2人に挟まれて、植田さんの現物を抜いてオリたら福本さんに刺さった」

 

金本「実は、児嶋さんの麻雀は僕と似てるんです(笑)。麻雀の知識がある分、腹を括るのが苦手っぽいんですよ。その分、もどかしかった」

 

梶本「第18回最強戦の決勝でも、上手く打ちまわしたけど、最後まくられてしまったとかありましたね。技術があって手堅い打ち手にありがちな現象だとは思いますが」

 

金本「オリ打ちになった局も、開き直って攻めていれば、植田さんの待ちも薄かったから勝機はあった」

 

梶本「先日、書籍を出した近代麻雀編集部のH坂さんなら押し切って勝っていたでしょうね」

 

金本「いやあの人は初対面とか大物相手には弱いですから」

 

梶本「あ、そうでした。ともかく、結果、終始攻めていた福本さんと金子さん、時に凶暴な攻めを見せる2人の優勝争いになり、最終的に福本さんがフリテンリーチをツモって勝利。これにより何と、12月9日の最強戦ファイナリスト著名人代表が片山まさゆきさん、そして福本さんという近代麻雀の看板漫画家2人となりましたよ」

 

金本「平成最後の最強戦で両雄が同じファイナルに進んだということで感慨深いものがありますね。なかなか難しいとは思いますが、両者が決勝卓で戦うところを見たいですね」

オーラスにツモり四暗刻テンパイでアガリ牌が出るも平然と見逃した植田佳奈。
オーラスにツモり四暗刻テンパイでアガリ牌が出るも平然と見逃した植田佳奈。
放銃を怖がりすぎて放銃に回ってしまった児島一哉。
放銃を怖がりすぎて放銃に回ってしまった児島一哉。
ファイナル進出を決めた福本伸行。
ファイナル進出を決めた福本伸行。

光る一打

予選B卓 東2局10巡目 西家・藤田晋 22100点

役なしカン3索テンパイの藤田は、5筒をツモったところでトイツの1筒を捨ててテンパイを崩した。7筒ツモならイーペーコーになるし、4筒・5筒・8筒でも役ありのテンパイ復活だ。先に3索ツモだと一応アガリ逃しになるが、代わりに4メンチャンのリーチがかけられるので見返りも大きい。結果徳井のペン7筒待ちへの放銃を回避して張り返し、逆に海底で徳井から討ち取った。

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レポーター

梶本琢程オフィシャルレポーター
梶本琢程オフィシャルレポーター

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コメント: 2
  • #1

    ゴールデンキャッスル (月曜日, 28 1月 2019 20:28)

    初めまして。2019年の2月から12月まで頑張ってください。

  • #2

    ゴールデンキャッスル (月曜日, 28 1月 2019 20:30)

    忘れました。特に北家、1位になってください。